お昼休みにパン屋へ。道々、アスファルトにカマキリを見つけてにやにやしばらく眺める。
お、ここの道あんまり通ってへんかも、て筋を折れ、目線を上げたところ、ひらりとジャンプしている瞬間の白黒にゃんこが。
なんて可愛いのか。私が今日取り組んだ仕事は、この猫のひとジャンプほどの価値もないないよな〜〜なんて思いながら歩いてると、向かいから来る人に道を聞かれる。
今から行こうとしているパン屋を探してはったので初対面のこの方と連れ立ってゆく。
扉を開けると、いそいそと悪魔の羽のようなもの、カチューシャのようなもの、光るサングラスなどを装着し始める店主。
いつもはこうじゃないんです、と説明する私。
目当てのフランスパンがなくがっかりされた様子だっけど、チャバタを勧め、じゃあそれをひとつ、と買ってってくださった。
わたしも、お昼のパンを選び、店を出たところまたにゃんこ。黒猫に赤い首輪。なんてキュートかな。
でへでへ、もっかいカマキリの様子見て戻ろかな、なんて思いながらコンビニでコーヒー買ってる間に、晴れながら土砂降りの雷雨。なんだこりゃ、と思いながら、軒先借りて、戻って食べるつもりだったパンふたつ食べきってしまった。
ああ、休憩時間おわらんとすー。
もどらなくては。
なんか、たかだか昼休憩でなんでこんなもりだくさんかな。
あ、パン屋では、「明日、クロワッサンの予約入ってるから、いつもの4倍仕込んだんですわ」と、麺棒をかかげておっしゃてびびる。
いや、うすうすはおもてたんです。見えるところにパイローラーないなって。どうしてはんのかな、とはおもてたけど、まさかほんまに手で伸ばしてるとはさあ。そんなパン屋初めてきいたよ。ほんまに実在するパン屋なんかな。すごい美味しいし。たぬきが化けてるんじゃないかな。なんてな。今日もハロウィンのお菓子もろた。ありがとう。
あ、ようやくやみそう。
休憩時間ちょっと過ぎてしまうな。
でも雷めちゃ落ちてるしな。
ちゃんとやんでからもどろ。
ああ、雷すごい、こわい、臨場感。