とぼとぼ歩く

今日は、とても久しぶりに泣いた。
自分の損なわれている(損なわれてきた)健康について、あー辛い、と思って泣いた。
泣くことができて良かった。

けども、泣くことは早々に切り上げ、
盛り上がっている感情を玉転がしのように、張り手して、すたこらでかけた。
ごろごろごろ。

目的のことをまず済ませて、
これまたとても久しぶりに、通っていた大学のあたりを歩いた。
ローソンと、海鮮カフェ?みたいなのと、インド料理屋と、王将と、アイスクリーム屋ができていた。
わたしが通学していた時に唯一のコンビニだった、
セブンイレブンはなくなっていた。

頭の上の方で、なんかぎゃーぎゃー言うてる?って思ったら、
つばめだった。住所はアップルハウスです。

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バイトしていたパン屋でパンを買う。
なかなかまずそうな雰囲気になっていた。
この、パン屋に入ったときの、
あ、ここまずそう、って気配を感じ取るのは、
五感を使ってる気がするーと思う。
そして、美味しそう、より、まずそう、の方が精度が高い気がする。
(追記:今、くるみパン食べたら、やはりすこぶるまずくなっていた。)
(追記2:スマホから見るこのページの広告が、このパン屋の求人でびっくりした。今だけやろうけど。)

バスに乗って居眠りをした。
元田中のギャラリー兼カフェに行く。

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川村淳平さんも参加されてる、というので、観てきました。

目のふちのあたりが、つやつやと見えるものがあって、
何度かじっと観てみた。
藤田嗣治の展覧会で、描かれている猫のひげが、
ほんものを貼り付けたように艶やかなものが1枚だけあったことを思い出した。

併設のカフェで、枝豆のチーズケーキというのを頼んだら、品切れだった。
これから一生食べる機会がない気がする。
お皿全面にはちみつがしゃしゃしゃっとデコレーションされた、
さつまいもパウンドケーキをつつきながら、
(勿体無いので、はちみつは一部に固めて添えて欲しい)
手紙を一通書いた。
先週日曜日にも、同じ人に宛てて書いた。
今回も、うまく書けなかった。
そのまま出そうと思う。


そのギャラリー兼カフェからほど近くの洋菓子屋さんに、
以前すこしお世話になったことがあり、かつ、一方的ながら申し訳なく思ってきたことが心に残っていて、
ご挨拶できれば、と、覗いてみた。
けれど、店長さんは表にいらっしゃらず、
出て来ていただけるか伺う勇気もわかず、
人生で一番高価なレーズンサンドをよっつ買ってお店を出た。(ひとつ350円)

心の中で、あの時は、お世話になりました。すみませんでした、と唱えながら、
とぼとぼ、という音を立てながら歩いた。

心のはしっこが、常にすこし寂しい感じの一日だった。
家族が、レーズンサンドを喜んでくれたらいいな、と思うばかりの帰り道。