漫画、「オンノジ」

今日は、明日のために、
簡単なチョコのやつ、作った。
小学校から帰って来たおとうとが、
わくわくした感じで、
「それは、明日の?チョコ?」
と聞いてきた。そうだよそうだよ。
お楽しみに。

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しかし、かんたん、かんたん、と、
甘くみてたら、あんましうまくいかなかった。
一日おくといいらしいので、
味見は明日に。

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「オンノジ」という漫画で、印象的やったこと。

友人が貸してくれたもので、
今手元にないので、きっとあまり正確でないですが。

「オンノジ」は、四コマ漫画で、
誰もいなくなった世界に取り残された(動物がいなくて、植物はある)、
小学生くらいの女の子ミヤコと、
今は何故かフラミンゴになった、元は中学生男子だったオンノジのお話。
ふたりとも、前のことはあまり覚えていなくて、“オンノジ”という名前はミヤコちゃんが付けた。

好きなシーンは、沢山あったんやけど、中でも特に、ミヤコちゃんとオンノジが、
空港にでかけて、とまっている飛行機に乗り込んで夜を過ごすというお話が心に残った。
きっともう飛ぶことはない、他に乗客のいない飛行機の客席で、ふたり頭から毛布をかぶり、
他の人に遠慮することもないのに、小声でオンノジが、ミヤコちゃんに話していたこと。
「飛行機は基本真っ直ぐに飛ぶから、飛行機から見る星は動かないんだ」

こないだ、「かぐや姫の物語」を観た帰り道、
自転車漕ぎながら、星を見ていてこれを思い出していた。

って、いうことは、飛行機は、地球の自転の影響を受けていないのか、とはっとして、ぞくぞくした。
地球が自転で動くぶんを考慮して、航路が決まっているんだろう。
うああああ。当たり前といえば、そうなんやけど。うああ。

「オンノジ」は、こういうロマンチックな話ばかりではなくって、
人がいなくなった世界で、ポストが痩せ細っていた、とか、
うふふ、と小さく笑える話や、
宙を見つめてしまうような、切ないというか、余韻が残る話など、
ささやかで、愛おしさを感じることが、
そこここにあって、そんで、最後には、おいおい泣いた。

わたしは、ミヤコちゃんみたいにかわいくないし、
ユーモアも切れ味もないけど、でも、
なんか、どことは言えないけど、
ミヤコちゃんと、自分はすこし似てる気がして、
シンパシーを感じるのが、嬉しかった。
ミヤコちゃんみたいになりたい。
それで、わたしも、わたしのオンノジに会いたいよう。

作者は、施川ユウキさん。
他のも読んでみよう。
「鬱ごはん」が気になります。