背と目が合って

バスの中、ラジコでナイスポップレディオを聞く。


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スカート「視界良好」のイントロのギターが最高で、高校生の時この曲に出会っていたら、高校というか、青春のわたしのバンドはスカートになってただろうと思う。

 

実際の青春のわたしのバンドはくるりであって、チームロック。それは最高のことだと思っている。中村一義や、タヒチ80もそのころから大好きやけど、ひとつ、というならそれはくるりだと思う。もう少し若かったら、その唯一のバンドはなにになるだろ?とたまに思い浮かべてたけど、これはスカートだな、と今日決まった。


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バスは大宮通りを走っている。JRの在来線の線路の上を横断する自動車用の高架があり、さらにその上を新幹線の線路が走る道。うまくいくと、京都駅へ向かう新幹線をバスの車窓から見上げることができる。走っていく新

幹線を、走るバスから眺めてその下をくぐる、気持ちいい。アルファーステーションのよりどりみどりの素晴らしい音楽番組を聞きながらこの道を走っていると、土地を甘受している、という感じがすごくする。

 

番組ではNRBQというバンドの曲がかかっている。似た名前のバンドたくさんあるよな、でも、NRBQ、今まで認識したことなかったな、素晴らしいな。スカートの澤部さんが、恋人だったら素晴らしい音楽を浴びるように教えてくれたりするのかな、と、妄想している横目に美しい東寺が今日は雨に濡れている。


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これは今日の東寺ではないけど。東寺の写真には事欠かないわたしの写真フォルダ。

 

NRBQのボックスに入っている未発表曲だというその曲が素晴らしく、ああ、ライブに行きたい。ライブに行って、ステージを向いて目をとじて、音の圧みたいなのを身体の表面で感じてる時間を思い出しかける。最後に行ったライブは、片思いしていたおじさんが大好きだからというので付いていったJUJUのライブだな。これはあかんな。悔いのないように、“自分”が好きなライブを観た記憶が直近になるようにしておきたい。恋も終わっている。

 

https://twitter.com/TOKIETORQUE/status/1377035320663834625?s=19

そういえば人を好きじゃなくなる瞬間って、その人といる喜びを感じなくなったときじゃなくてその人がいない悲しみを感じなくなったときだね

 

ラジオの終わりの方で、澤部さんが、「ジャケ買いですらない。背と目が合って。これは呼んでんなーと思って買った。」っていうようなことを言ってはって、“正しい”ときに起きるやつだな、と印象的だった。


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少し前に、2年ぶりくらいに、遠方の友人に会えた。

「みんな良くなっていくんだと思う。」と言った友人の言葉が、重くも軽くもなく、そこにある感じで、どうにもうまくあらわせないけど、いうならば、お告げ、みたいな、というのか、迫力があったとかでもないのに、切り取られてじっと手元にある。

 

突然こころに、「愛なんだ」が流れたことと、同じようなこと。


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仕事が重くなってきて、体力のなさから、取りこぼさないように必死で、自分のコンプレックスと向き合わないと前と同じことになってしまうとか、なんかもう、あらゆることが間に合わないと思ってしまう。もっとやれるようにいたい。できないね。


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きのう、もうだめだーぺしゃー(×_×)と、地下鉄からあがってきたら仲間がいたので思わず撮った。


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がんばれるようになる。「きっとみんな良くなっていく。」