あかるすぎないで

部屋の蛍光灯を、切れてゆくままにしていたので、
4本だったのが、最近、最後の1本になった。
それで、2本足して、3本にしたところ、
明るすぎてとまどっている。
東日本大震災のあとから、そんなに明るくなくていい、ということを身をもって知り、
1本の蛍光灯でも、自分にはじゅうぶんとわかった。
ただ、1本だと、それが夜に切れてしまったら困るので、
2本がいいな、と思う。足しすぎた。


こないだ、あの、打ち合わせの時間を2時間勘違いしていた日の帰り道、
ぴかぴかの黒い革靴が道に、片方だけ落ちていて、
「落ちている、というか、置いている、ようだな」と眺めたあと、そこから多分500メートルくらいのところ、
JRの線路をくぐる、薄暗く細いトンネルのなかで、
片方の、ぴかぴかの黒い革靴を、
熱心にカメラで撮影している人を見た。

なんで、どうして、と、聞いて見たかったけど、聞けなかったので、
この記事のわたしに、


こんなことしてても、大概声なんてかけられないから、
安心して撮ったらわ、と、言いたい。

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ミカ・カウリスマキの、「旅人は夢を奏でる」を観に行ってきた。
男の人の勝手さに満ちていながら、なかなか茶目っ気があった。
たぶん、フィンランドの俳優さんやと思うけど、
外国の男性の身体の厚みってすごいなあ、と思った。
3歳くらいの設定の娘が、おとうさんの身体のうえでねむるシーンは、怪獣と人間くらい、大きさが違った気がした。
がおー。

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フィルムの編集台。
帰り、勤めていた映画館に、ちょろっとのつもりで、寄ったらば、
(映画観たのは別の映画館。)
お誕生日ケーキが重なった!とのことで、
タイミングよくおこぼれケーキをいただいた。

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映写室でむしゃむしゃ。
お釈迦様と同じお誕生日とのこと。
おめでとうございます。

生まれた日、か。

あ。行き道は、どこの小学校も入学式で、
お母さんと手をつなぎ、「入学式」と書かれた看板の前で写真撮影していて、
涙がでかかった。

生まれた日からずっと、見つめ続けるというのは、どういうことなんだろう、
という、未知のこと。

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