午後3時前、10秒間

今日は、13時からの打ち合わせを、3時(15時)と勘違いしていて、
2時間遅刻した。

その、打ち合わせに自転車で向かっている時。

公園のなかで、お父さんが投げたボールを、息子がバットで打つ。
飛んだボールが、手洗い場の洗面台に見事入る。
それを、ああ、と思いながら見ていて、
公園の角に沿い、左に曲がる。
公園の向かいの民家の窓越しに、
おじいちゃんが赤ちゃんに向かって、
おどけた顔をしているのが見えた。
赤ちゃんにだけ向けられた顔。

その10秒くらいが、まるで映画のようで、心に焼き付いた。
帰りその公園に寄って、その10秒を思い出しながら、ベンチで水筒のコーヒーを飲んだ。
今日は寒かったので身体が冷えていて、
あたたかいコーヒー(はちみつ、牛乳入り)が、
とても美味しくて、大変幸福だった。

f:id:varjoja:20140405231143j:plain

その10秒の公園は、桜の木のない公園で、
凧ともちらしともつかぬものを見上げて過ごした。

この写真は、今日寄ったまた別の公園。

満開の桜と、萌える緑、という広い公園の、ところどころに、
ぽつぽつと、チューリップや水仙が植えられているなあ、と眺めていたら、
おじいさんがひとり、肥料をあげていた。

たぶん、自主的に(勝手に)やってはって、
あたたかな気持ちになった。

f:id:varjoja:20140405231427j:plain

帰ると、焼き芋が焼けていた。
桜色の塩をふって、食べた。
ほくほく。

今日は総じて、ほくほくと、
幸福な日だった。
遅刻したのに、反省の色がない。です。