書いておかないから忘れる

文にしておいたことは、その出来事がタグ付けされたような感じで、思い出したいときにすっと浮かんでくるということが多いと思う。

文にしなかったこと全て忘れてしまうというわけではないけど、歳を重ねるにつれて思う以上に忘れていく、ということも実感するようになった。

最近は固有名詞が全く出てこない。

映画監督や映画の題名が全然思い出せない。きのうも、髪を切ってもらいながら、山下敦弘監督の名前が全然思い出せなかった。

美容師さんは映画好きで、いつも映画の話をたくさんするけど、ええっと、あれ誰でしたっけ、とわたしは五分に一回くらい言っている。

 

それで、おととい、夕はんにお招き頂いたことを書き記したいと思って書き始めたのやけど、すでにちょっと面倒になってきた。

 

パソコンがあれば、わたしはたぶんもっと書くのだろう。関係ないけど、見たいテレビもちゃんと見たいし(ほぼオードリーのテレビ)、録画したり人に差し上げたい時のためにレコーダーも欲しい。ワイファイも忘れずに。

 

パソコンはもちろん、テレビも、カレンダーも、壁掛け時計もない家に暮らしているけど、34歳にして、人並みのものが欲しい気持ちがぽこぽことたまに湧き出るようになってきた。

 

いつでもなんでも遅いから、もうしばらくしたら、切実に結婚したくなったりするのかな、と思うと少し怖い。死の間際には、何を思うんだろうか。あれもしとけば、これもしとけばよかった、と思うんやろうか。前世は草で、来世はきっと草に戻れるから、何も願わなくていいよと思いたい。

 

書こうと思ったこと何も書いてないけど、まあこれにて。祝日のにぎやかなロイホより、ひとりぽっちで。

 

f:id:varjoja:20181008115742j:image