10月と夏

10月と夏が入り混じったような日だった。混ざりきらず、そこここでムラになっていた。鴨川はもう、モロ、あけすけに夏だった。

 

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今日は楽しみにしていた映画を観た。題材も物語も言ってることも良いと思うのに、すこぶる嫌いで、途中からもうなんならキレていた。観終えて、劇場を出る足が一歩進むたび、「ぷんすか!ぷんすか!」という音が出ていたんじゃないかと思う。嘘だけど。


言ってることも良いことで、劇場内ではすすり泣くような音も聞こえたりしてるし、まあ確かに、普遍的な大切なことを言ってると、頭では思うのやけど、これを好きと思えない自分は、「性根が曲がってる」と突きつけられているようで、それにもまた、いらいらとするのだった。まあ、確かに自分の性根とか根性、曲がってると思うけど。


ただただ、演出が、というか、監督が好きでなかったのだと思う。

ほんまに撮りたいと思って撮ってんのか!と首元掴んで言いたい衝動にぶるぶるしていた。いや、ちゃんと撮ってはんのやけど。


元にされているエッセイをきちんとなぞり、映画冒頭と終わりには、フェリーニの「道」が提示される。私は、フェリーニの「道」も好きじゃないんである。もうこれはしゃあなかったんだろうと思おう。


しかしひどい感想文やなあ。

批評というのができない、ロジカルな考え方というのに憧れる。

せめて、良かったなあと思い出せるところ書いておこう。

「頭で考えないで。手を信じて。」という台詞。

12年に一度しか使われない干支の茶碗。

雨の日は雨の音を聴く。

 

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蒸し暑い日だった。

隣家(アート?スペース)では激アツイベントが催されており、24時を前にまだなんかゴトゴト言うている。そういう意味でも蒸し暑い。まったく。