ひと月前の静岡のこと

秋に熱海に行く、と書いて、

実際には熱海にはほんの少ししかいなかったけど、先月静岡の方へ出掛けてきた。

とても楽しい二日間だった。書き残したいと思いながら、丸ひと月経ってしまった。

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今思い返しても、あー楽しかったなあ、あー楽しかった、あー良かった、と延々つぶやきたいくらいに良かった。

静岡の駅で降りた時だったか、キオスクで見つけた安倍川パンを買った。

よくわかんないなあ、けど、初めて見るものを食べるのは嬉しいなあ、と思いながら、風の吹き付けるホームで食べた。旅が始まった感じがした。

静岡駅に着いて、ホームから出ずそのまま乗り換えて、根府川駅という初めて聞く駅へと急ぐ。

たぶんひとつ乗り間違うと、この旅行に出るきっかけであり一番の目的の、江之浦測候所にたどり着けなくなってしまう。

最初、Googleマップで行き方を調べている時には、静岡から熱海までまた新幹線に乗らなきゃ間に合わないと出たのに、乗り換え案内で検索して見れば間に合うと出た。色々調べてみるもんだなあと思う。

いつかまた、行くかもしれない自分の備忘録用に書いとくと、ぷらっとこだまは途中下車不可、出張パックは熱海に安いホテルなし、新横浜の出張パックにするか、静岡の出張パックにするかで静岡にした。もしまた行けるなら、今度は熱海に泊まってMOA美術館にも行きたいなあと思う。

で、静岡から鈍行で1時間半、もはや神奈川県の根府川駅にようやく到着した。

そこから送迎バスに乗せてもらって、江之浦測候所へ。

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すごい場所だった。

とにかく石だった。

まだ、造成中の場所もあって、そこで作業されてる方のジャンパーの背にも「石」って書いてあった。

自分が石材屋さんだったら卒倒していたのかもしれない。

お金のことを思うとクラクラするし、お金だけあってもなし得ないものだった。

あと、見てみたかった、杉本博司の劇場の作品が一点見られたのも嬉しかった。

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徹底的に石。

 

帰りのバスで一緒だった方と、小さな会話で電車を共にし、よければ熱海でお茶でも、と誘って下さって、熱海の真新しい駅ビルでパンとコーヒー。

連絡先など交わさず別れたけれど、またいつかお会いできたりするかなあ。

静岡の駅に戻った時にはすっかり夜で、ホテルに荷物を置いて、ゆうはんを食べに出掛けたけど、ぐるぐると歩き回った挙句、勇気が出なくて大戸屋に入ってしまった。

すこししょんぼりしながら歩いて、ここは旅先!やるならやらねば!と、今度は勇気を出して、行ってみたいリストに入れていたこちらに向かう階段を登った。

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めちゃくちゃに良いところだった。二階のお店の、窓際の席から繁華街を眺めて、心底出てきてよかった、と思っていたあの時間をまだはっきり思い出せる。