2025/11/01(土)

ビアリストックス二人編成ツアー 於:磔磔
元々開催が予定されていた夜の公演がチケット抽選かすりもせず(だっただろうなという想像)、追加された昼公演の先着順のチケットを必死のパッチで申し込み、なんとか取れたやつ。開場時刻の15分くらい前に着くと、表に立っていたスタッフの方より「近隣の迷惑になるので、5分前くらいにまた来てください」と言われる。えええ、最近の磔磔はこういう入場なんか、と驚きつつ周辺を歩く。阪神タイガース仕様のお雛様を見かけた。整理番号43番。場内、円形のテーブル+椅子か、スタンディングかの様式の磔磔しか知らんかったのですが、この日は長椅子がずらりと並んでいて、自由席やった。前から5列目くらい?のステージ向かって左側の方に着席。長椅子がまあまあの長さがあるのに、左右の端っこにしか足がないので、重みに耐えきれず、真ん中でパーンって割れて壊れてしまう想像が頭をよぎり腰を掛けるの怖かった。あと、グランドピアノが入っている磔磔、というのも初めて観たのだった。磔磔備え付けの(と思っていた)アップライトピアノでやるんだろう、と漠然と思っていたら、ステージの3分の2を占めそうな様子でグランドピアノが鎮座していた。表の駐車場には、ピアノ専業㈱とある立派なクレーンみたいなののついたトラックが停まっていた。しかし、磔磔の扉にはグランドピアノが通れるようなのないのでは?と思うんだなあ。屋根が開くのか?



ライブ観たあとに書き残していたメモを確認すると「菊池剛のピアノはおにぎり🍙
やっぱり、なんでこの2人は2人でやってるんやろう」とあった。ジャズピアニストにおにぎり、っていうのも何なのですが、やさしい、実直、ためらいがない、みたいなものからの連想かなあ。自分でも、おにぎりって浮かんだちゃんと言葉にできるような理由はわからずにいる。なんでこの2人は2人でやってるんやろう、というのはもう何度観てもそう。奇跡のようなバランスと思う。そういえば何度目なんやっけ、と、指折り数えてみたら、タワレコでのインストアライブなんかも含めると、2022年に東京で初めてライブを観てから今日で10回目だった。10回目にして初めて自分が暮らしている京都でライブが観られたんだ。へへへ。
この二人編成ツアーは大阪と京都に行ったけど、両方とも最後の曲は「聞かせて」やった。胸が締め付けられるような良い曲。ほんとうによい曲。
「意味など無いけど忘れる日々を 響かせ
いつかはすべてを笑えるように 聞かせて」
9月のザ・シンフォニーホール大阪での二人編成ツアーのライブを観たあと、その興奮をそのまま書きつけるように、転がるように、インスタグラムで「ビアリストックスは日々の生活が奇跡であること、明日に希望が待っている(と願う)ことを音楽にしているバンドで(私見)、 」と書いたのやけど、勢いだけで記した割に、その後もやはりそうやんな、と思い出したりしている。甫木元さんが幸せそうに「聞かせて」を歌っている姿を観ると胸のうちに歓びがわきあがる。
開場を出て、ああなにかしたい!!という気持ちで、ツアーグッズのマグネットを買った。銀色の袋の、中身がわからないランダムグッズ。こういうものを買ったのは初めてな気がする。
マグネット握りしめ、るんたるんたという効果音がつきそうな足取りで、次の楽しい予定へずんずん向かう。“京都モダン建築祭 × 路上観察学会スペシャルライブ”のため国際会館へ。わたしは路上観察学会が好きだ。藤森照信さんが出られるというので反射的にチケット申し込んで、申し込んだ後でビアリストックスのライブの日だった!と気づきあわあわしたけど、幸いはしごできる時間だった。
国際会館に入るのも初めて。館内のカフェが営業しているというので、何も持たず食べず向かったところ、並んでいるし席はないしで、また10分ほど歩いて駅まで戻ってコンビニでおにぎりを買った。
そこから再度国際会館へ向かうときに、どうせなら地上を歩いてみたいな!と、エレベーターに乗ってみたら、地上に出られずエスカレーター一階分をあがるだけの、おそらくは車いすの方用のエレベーターで大変恥ずかしかった。
変な汗をかきながら結局地下の通路で国際会館へ再度向かい、ほんとは飲食おこられるんかな、とびくびくしながら隅でおにぎりを食べる。係員の方がこちらに近寄ってくるのが見えて「ひいい」と思っていると、隣の男性に「傘の持ち込みはだめなんです」的なことを言ってはったびびった。傘持ってなくてよかった。


(つづく)