タイツを履いた

今日、今季初めてのタイツを履いた。寒い。

 

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夕方、イオンモール大垣書店を取り立てた目的なくぶらぶらと歩いた。

 

初めて見かける「地域人」という雑誌の表紙に、いしいしんじ、の名前を見つけて、手にとって読んでみた。

4ページほどのエッセイで、いしいさんの知る、京都の人のことが書かれていた。

立ち読みしているすぐ目の前で、いま映画の評判が良いクイーンの短い映像が、雑な画質と音で繰り返し流れていたけど、途中その音が遠くなって消えて、読み終えて、はっ、として初めて音が戻ってきた。


音の遠くに行っている間に涙が出てた。いしいさんのその文章そのものと、中に出てくる人たちと比べて、今の自分がいかに「生きて」いないかが浮き彫りになった感じがした。

 

読み終えて、肩を上げて、ぷるぷるとしながら、涙をこぼさずイオンモールを出て、東寺道を東に入ってから、数メートルの間、声を上げて泣きながら歩いた。


帰ってから改めて、なぜ自分が生きていないと感じるのか、と浮かんだ。

前職を解雇される時に、恥を捨てて、どんなふうに拒否をされたとしても、批判をされたとしても、詰問されたとしても、洗いざらい気持ちを伝えてみるべきだったのだろうと、初めて思った。

怖くてできなかった。自分可愛さで言いたくなくて、それではあかんと思う自分を知らんふりして、ぶつからなかったと思う。精一杯、ではなかったかもしれない。

疲れ切っていて、そこまでやれなかった、踏ん張れなかった、と思ってもいいよ、と、自分に言いたいけど、まだ、それをすとんと飲み込めない。

 

せめて、ここからはまた、自分の思う精一杯でいよう。いつでも、なんでも。

 

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いつもここから、という芸人さんのコンビ名は、いい名前だなあ、と年に一度か二度思い浮かべる。

今日はその一度か二度のうちの、ひとつになった。頑張ろう。